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四国旅行(その1)
2008 / 09 / 20 ( Sat )
景子は自分で「余白の広い顔」なんて言ってたが、結構美人だったと思う。当時NHKでニュースキャスターをしていた宮崎緑、羽生善治の奥さんになった元アイドルの畠田理恵、朝の連ドラのヒロインを演じた田中美里といった人たちに似ていた。少し金属質の声で、真面目で融通の利かないところがあり、クレッチマーの分類でいけば分裂気質に入るだろうか。しかし、ユーモアも十二分に持ち合わせていて、よく面白いことを言った。

私の下宿は木造だったので、SEXは殆ど声を立てなかった。大抵、カーペットの上でじゃれ合っているうちにことに及ぶことが多くて、その最中は、ギシギシという床がきしむ音と「アッ、アッ」とか「ウッ、ウッ」という彼女のため息だけが発せられていた。そんなSEXが習い性になっていたせいか、別に音を立ててもかまわない所でのSEXも、おとなしいものだった。

彼女とは何度か2人で旅行をした。四国や岐阜、秋田県の鳥海山に登ったこともあった。今回は四国に1泊2日で旅行したときのことを書こう。これは2回目の旅行だった。

このときは姫路、岡山、鷲羽山とまわって瀬戸大橋を渡り、丸亀で一泊。翌日は丸亀城を見学して高松へ。そこから高徳線で徳島まで行き、フェリーで大阪の深日港に渡るといった行程だった。

この時は、その2ヶ月前くらいに喧嘩をして、その仲直りを兼ねた旅行だったように記憶している。その間、彼女の身体に触れるどころか、デートもしていなかった。日程を合わせて計画を立て、ホテルを予約するとき、電話で「部屋はどうする?」とカマをかけるように尋ねた。彼女は「別々の部屋で寝る?でもやっぱり一人で寝るのは寂しいから、ひとつにしよ」なんて照れたように答えた。まあ、完全に歩み寄ってくれているわけで、『ということは、ホテルでは抱き合うことになるよなあ、そこまでにこの間からの気まずい空気をどうかせんとあかんけど、どういう風に仲直りすればええんやろ』、なんて考え込んでしまった。
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テーマ:自伝的官能小説 - ジャンル:アダルト

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