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一週間後に再び
2006 / 07 / 22 ( Sat )
初めて抱き合った日から一週間の間、なんだかふわふわした気分で過ごした。実験のための単純な作業中など、彼女の唇や乳房の感触が甦り、変な気持ちになる。毎日のように電話があり、彼女は「土曜日には行くからね」と言う。二人とも早くあの感触をもう一度確かめたかった。

そして土曜日。前日の電話は「2時ごろ行く」「バス停で待ってようか?」「ううん、もう場所は覚えたから、部屋で待ってて」。午前中は実験をして、昼食をとって、1時半頃下宿に戻った。本棚からちくま文庫「芥川龍之介全集」の3巻目を取り出して、短編の一つを読む。目は字面だけを追って、中身は頭に入らない。早く来ないか。早く触れたい。彼女の身体に。

ノックする音がした。ドアを開けると彼女の切なそうな顔があり、「会いたかった・・・」と言いながら抱きついてきた。「僕も」。しばらく立ったまま抱き合っていた。うなじの辺りに私の鼻があたり、やっぱりシャンプーの香りがする。一旦身体を離し、座布団に座るが、すぐに彼女がしなだれかかってきた。目を閉じてキスをする。軽いキス。身体を倒して、強く抱きしめあった。
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テーマ:自伝的官能小説 - ジャンル:アダルト

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