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「景子と」 総集編その2
2012 / 10 / 24 ( Wed )
「景子と」 総集編その2

第2章 なれそめ~下半身への愛撫 

景子と知り合ったのは、彼女がまだ高校生のとき。私が母校に教育実習に行った時のこと。教えたわけではなかったが、放課後にアウトドアクラブのOBとして部室を覗くと、そこにいたのが当時2年生の景子だった。母校は大阪でも指折りの進学校で、女子生徒の多くは精神年齢の低い同学年の男子生徒のアホな生態を、あきれるような目で見ていた。景子も賢い女の子特有の雰囲気を持っていた。メガネをかけていて、額が広く、口元がきりりとしていた。制服が良く似合っていて、清潔な感じがした。で、菊川玲や高田真由子などと同じ、他人を射抜くような目。後に友人に景子を紹介したとき「分裂質の目」だと言った。実際、私の第一印象は「えらい賢そうな娘やな。でも融通は利かなそうや」というもので、彼女の方は「なんかボーッとした人」だったそうだ。二言三言、何かを話したが、それっきりだった。しかし、2週間の実習期間の間、放課後はほぼ毎日部室に顔を出していたので、お互いに顔を覚えるくらいにはなった。というのも、その後一度だけ市立図書館で偶然会ったことがあって、お互いに相手が誰だかは分かったので、挨拶はしたのだった。でも、やはりその時もそれだけ。

親しくなったのは2年後、アウトドアクラブのOB会で顔をあわせるようになってからだ。このOB会はなかなか活発で、文化祭のときには総会を開き、現役の高校生部員と交流会をした。高校生も大学生や社会人と話すのは刺激になるようで、交流会のあとは近くの飲食店で2次会をしたりした。また、年に数回、近郊の山で植物の観察会を行い、夏には、山小屋泊まりではあったが、北アルプスや南アルプスを縦走したりもした。数年に一回、機関紙も出していた。

景子はO大学薬学部の学生で、私はK大学理学部の大学院生になっていた。一緒に観察会に行き、夏の合宿にも参加しているうちに、気心も知れて、良く話すようになった。山小屋というのは男女の区別なく雑魚寝をするので、横に彼女が寝ることもあった。消灯の後、暗闇と他の泊り客の鼾の中、小声で色々と話をすることもあった。山行の後の飲み会のときなど、いつの間にか彼女が横に座るようになり、打ち合わせと称して私の下宿に良く電話がかかってくるようになった。しかし、この頃もまだ仲の良い友達に過ぎなかった。

その後、彼女は大学を卒業して、外資系の製薬会社に就職した。私は修士論文を書いて、博士課程に進学した。初めて2人だけで会って、デートをしたのは、その頃のことだった。2月の中頃、暖かくて春が近いことを感じさせる日のこと。「映画のチケットを2枚もらったので、行きませんか」と、電話があった。こちらとしては断る理由はなく、その週の土曜日に京阪淀屋橋駅で待ち合わせをした。

彼女は白いワンピースに茶色のコートを着て現れた。2月のバレンタインデーの直後だったので、チョコレートをくれた。「有難う」。梅田の方に10分ほど歩くと映画館がある。梅田新地の東の一角。その映画は、その年のアカデミー賞受賞作品で、大変混んでいた。結局2時間以上の立ち見を強いられた。が、初めてのデートのせいか、映画の出来が良かったせいか、そんなに辛くはなかった。映画の後、阪急32番街で珈琲を飲んだ。36階の高層階からの淀川河口の眺めは、いいものだった。その日はそれで終わり。食事もせずに別れた。

それから、月に1回くらいのペースでデートをするようになった。最初の頃は大阪で映画を見て食事をすることが多かったが、次第に京都で会うことが多くなってきた。考えてみれば京都というところはデートする場所には事欠かないところだ。植物園に行ったり、お寺や旧跡を巡ったり。洒落た食事の店も沢山あった。彼女は社会人なので、それなりの店にも入ることができ、私は心ならずもヒモ状態になっていた。

何度か喧嘩もした。しばらく会わないこともあったりしたが、絶縁することはなく、プラトニックな関係が3年ほど続いたのである。

初めて抱き合った日から一週間の間、なんだかふわふわした気分で過ごした。実験のための単純な作業中など、彼女の唇や乳房の感触が甦り、変な気持ちになる。毎日のように電話があり、彼女は「土曜日には行くからね」と言う。二人とも早くあの感触をもう一度確かめたかった。

そして土曜日。前日の電話は「2時ごろ行く」「バス停で待ってようか?」「ううん、もう場所は覚えたから、部屋で待ってて」。午前中は実験をして、昼食をとって、1時半頃下宿に戻った。本棚からちくま文庫「芥川龍之介全集」の3巻目を取り出して、短編の一つを読む。目は字面だけを追って、中身は頭に入らない。早く来ないか。早く触れたい。彼女の身体に。

ノックする音がした。ドアを開けると彼女の切なそうな顔があり、「会いたかった・・・」と言いながら抱きついてきた。「僕も」。しばらく立ったまま抱き合っていた。うなじの辺りに私の鼻があたり、やっぱりシャンプーの香りがする。一旦身体を離し、座布団に座るが、すぐに彼女がしなだれかかってきた。目を閉じてキスをする。軽いキス。身体を倒して、強く抱きしめあった。

それから、一週間前をなぞるようにキスを繰り返し、彼女の上半身を裸にして乳房を愛撫した。そしてお互いの耳元で囁くように色々な話をした。3時間も4時間もそうしていた。日が暮れて部屋が暗くなる。先週と全く同じだった。それでも、まだお互いに相手の下半身に触れることには躊躇していた。「そろそろ帰らんとあかんやろ」「このまま、ずっと一緒にいたいな」「僕もそうしたいけど・・・。とりあえず飯でも食いに行こう」「もうちょっと、このままでいよう」強く抱きついてくる。抱きしめ返す。ねっとりとしたキスをする。

その後、一緒に四条河原町まで出て「壁の穴」というパスタ屋で食事をして別れた。次の週末は彼女に用事があって会えなかった。その2週間は長かった。とにかく彼女に触れたかった。唇に、乳房に。

その翌週。また私の下宿で同じようにじゃれあっていると、彼女が私の手首をつかみスカートの中に導きいれた。「触って・・・」。彼女はいつものように、ブラスリップをつけていて、手の甲にはさらさらした布の感触があり、手のひらの方は彼女の腿に触れた。こちらはパンティストッキングのぴっちりとした感触があった。手を上に動かし、脚の付け根の部分を触る。パンティとストッキングで二重に覆われているので、なにか頑丈な印象があった。それでもその部分は柔らかく、3本の指で2枚の布の上から花芯の部分をなんどもなぞった。「んっ・・・」。彼女がため息のような声を上げる。こころなしかその部分は熱を帯びてくるようだった。「気持ちいい?」「うん・・・」。パンティストッキングの上から中に手を滑り込ませた。彼女は少し驚いたような目をしたが、嫌がる様子はない。1枚の布の上から花芯に触れると、湿った感触があった。そしてその割れ目の形状がしっかりと確認できた。割れ目に沿って何度も指で撫で上げる。「ああっ・・・」。たまらず、彼女の唇を吸う。舌が絡まる。指の動きを速くすると、パンティがしっとりと濡れてきた。彼女はキスを外し「直接触って・・・」と言う。私はストッキングから手を抜き、身体をずらして彼女の下半身をまじまじと眺めた。スカートがまくれ上がり、スリップの裾が乱れている。ベージュのパンティストッキングに覆われた三角形の白いパンティの眺めはひどくエロチックだった。花芯の部分に唇を寄せて軽くキスをした。「恥ずかしい」。ストッキングに手を掛けてゆっくり引き下げる。真っ白なパンティが露わになった。

パンティのその部分は濡れていて、恥毛の黒い色が少し透けて見えていた。「脱がすよ・・・」。彼女は両手で目を覆いながら、こくりとうなずいた。ごく普通の下着なので、腰の部分に手をかけて脱がそうとする。お尻の部分が引っかかる。彼女が軽く腰を浮かして協力してくれる。お尻の方に手を回し、まずお尻をペロンと出すようにするとスムーズに脱がせることが出来た。足先から抜いてそのまま足元に置く。前開きの黄色いワンピースと白いブラスリップはまだ彼女の身体に残っている。でも、上半身も下半身も露わにははだけられ、腰の上下のわずかの部分を覆っているだけだ。そして足元にはベージュのストッキングと白いパンティが転がっている。その眺めはすごくエッチだった。

恥ずかしい話だが、女性のその部分を間近に見るのは初めてだった。彼女のその部分は適度な面積の毛に覆われていて、真ん中にすっと割れ目が通っていた。「触るよ・・・」。私はその割れ目の部分に右手の中指を当てた。彼女の身体がビクッと震える。私は身体を上にずらし、彼女の乳房を口に含んだ。「いや・・・」。乳首を舌で転がした。中指を当てた割れ目の部分は濡れていて、熱が伝わってくる。中指を割れ目に沿って下から上へと動かし始める。「んっ・・・」。彼女はこらえるような声をあげた。愛液がかすかに溢れてくるのが分かる。唇を乳首から離し、彼女の顔を見る。左手はいつの間にか割れ目をなぞる私の右手を軽く掴んでいた。右手は声を立てまいと、口を覆っていた。少し広めの額にはうっすらと汗をかいており、目は軽く閉じられていた。「痛くない?」。首が軽く縦に動く。私は左手で口を覆う彼女の右手を外し、ゆっくりと唇を重ねた。彼女の舌を絡め取り、割れ目をなぞる指の動きを少し速めた。

私の右手の中指は彼女の愛液でじっとりと濡れていた。彼女の左手が私の右手を強く握ったが、指を動かすには何の影響もなかった。指の動きを速めてしばらく愛撫を続けると、その部分は脹れ上がるように充血し、割れ目の両脇はゆっくりと肥大していくようだった。彼女は私の唇を外し、「はあはあ・・・」と息をついている。

中指を少し割れ目の中に入れてみた。よく濡れているのでスルリと入る。「えっ!」と彼女が驚いたように声を上げる。クリトリスの方に向けて穴の中を軽くなぞり上げる。「あっ・・・」。クリトリスは豆のようになっていると聞いたが、割れ目の上部にその感触はなかった。まだクリトリスが肥大するような快感には至らないのだろう。もう一度割れ目の中に指を入れる。今度はさっきより少し深く。「いや・・・。ああん・・・」。そのまま穴の中で指を動かした。爪は伸びていなかったし、中は十分に濡れているので傷つける心配はなかった。「痛くない?」「うん・・・。でもなんかヘン・・・。お腹の中を触られてるみたい・・・。あっ!」。彼女はビクンと下腹部を反らせた。私はゆっくりと指を沈めていった。ある所からはザラザラした感触があった。そこを指先で愛撫すると、「いやあ-・・・、そこはヘン!ヘンになるう・・・」。彼女は腰を逃がそうとするが、逃がさない。指をより深く差し入れる。「ああん・・・。ああん・・・」。彼女の身体が弓なりになった。

普段は理知的な彼女がこんな風になるのは、不思議な眺めだった。私も十分に興奮していたが、どこかに醒めた部分が残っており、彼女の動きや表情を観察していた。失礼な言い方だが「面白いオモチャ」だと思った。キスをし、乳房を愛撫し、指を割れ目に入れると、様々に反応してくれる。そして、それを見ることは私の快感も高めてくれるのだ。「10代でこんなことを知ってしまったら勉強なんかせんようになるな・・・」なんてヘンなことを思ったりした。

結局、この日も最後までは行かなかった。私のその部分はいきり立っていたが、果たしてこれを指の代わりに差し込めるものなのか、だいたいどうやって差し込むのだ、なんて考えてしまった。彼女もその部分を、さんざん指で弄り回されて疲れてしまったようだった。30分もそうしていただろうか。私は指を抜き、二人ともぐったりとして抱き合った。お互いの火照った額を合わせて、軽くキスをした。

その後、2回くらいはそういったことが続いた。私の部屋で会い、キスをして、彼女の服をはだけ、乳房やあの部分に指を這わせた。彼女も次第に快感を得やすく、感じやすくなってきている様子だった。私の方も彼女の身体の色々な所を触ってみた。ビクンとする所は覚えておいて、時々指や唇を這わせる。「なんか、色んなとこを触られるから、だんだん開発されてきてるみたい。意外なところで、電気が走る」なんて、こっちが興奮するようなことを言う。

しかし、何時までも寸止めみたいな状況が続くわけは無い。彼女の方はもう何時でも良かったようだが、私の方が逡巡していた。とにかく、やったことがないのだから。私のモノを彼女のその部分に入れるということが、どうにも想像できなかった。なので、部屋にもコンドームを用意しないままであった。




2000年頃にこいずみまりさんが性の悩みに答えるという形式で描かれていた漫画。
実技を担当するアシスタントの容姿とキャラが結構萌えます。

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テーマ:自伝的官能小説 - ジャンル:アダルト

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