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駅で(その1)
2007 / 02 / 26 ( Mon )
こんなこともあった。夏休みに大学時代の友人と韓国に旅行したときのこと。彼女が伊丹空港に迎えに来てくれた。空港の喫茶室で3人でお茶を飲んだ後、友人と別れて2人で送迎デッキから暫く飛行機の発着を眺めた。まだお昼を過ぎたところで明るかったし、人目もあるのでべたべたする訳にはいかなかったが、空港という所は結構ロマンチックな雰囲気がある。旅行していた一週間ほどは友人と一緒だったので、センズリもしない禁欲生活だった。そのせいか、彼女の白い薄手のワンピース姿には少なからずムラムラする。最初は二人ともデッキの手すりに両手をのせてその上にあごを載せてボンヤリと飛行機を見ていたが、どちらからともなく身体を寄せて、指を絡ませたり、首を相手の肩に傾けたりした。

空港バスでなんばまで行き、久し振りに辛くない料理を、このときはイタリア料理を食べた。韓国の鮮烈な香辛料に慣れた舌には、オリーブオイルや生クリームを絡ませたパスタ料理は鈍重な感じがした。私は大阪の実家に帰ることにしていたので、南海高野線の三国ヶ丘駅まで彼女と一緒だった。この駅で私は降り、彼女は泉北高速鉄道に乗り換えるのだ。で、なんばから乗ってきた電車を降りたのだが、なんとなくこのまま別れるのは名残惜しかった。私たちは手をつないで高野線の下りホームの西の端へ向かった。

ホームの西の端は少し暗くなっている。そこで私たちは立ったまま抱き合った。彼女は白地に青い小さな水玉がちりばめられた少し丈の長いワンピースを着ていた。前にボタンがついていてセーラー服のような青い襟が背中についている。彼女の服のセンスは微妙に私の好みとはずれていて、それまではあまり萌えたことはなかったのだが、この日は韓国での禁欲一週間も手伝ったのか、妙にムラムラする。キスを交わしながら私の手は彼女の身体をワンピースの上から這い回る。舌が絡み合い、彼女の私を抱く腕にぎゅっと力が入る。
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テーマ:自伝的官能小説 - ジャンル:アダルト

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