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下半身へ
2006 / 08 / 20 ( Sun )
それから、一週間前をなぞるようにキスを繰り返し、彼女の上半身を裸にして乳房を愛撫した。そしてお互いの耳元で囁くように色々な話をした。3時間も4時間もそうしていた。日が暮れて部屋が暗くなる。先週と全く同じだった。それでも、まだお互いに相手の下半身に触れることには躊躇していた。「そろそろ帰らんとあかんやろ」「このまま、ずっと一緒にいたいな」「僕もそうしたいけど・・・。とりあえず飯でも食いに行こう」「もうちょっと、このままでいよう」強く抱きついてくる。抱きしめ返す。ねっとりとしたキスをする。

その後、一緒に四条河原町まで出て「壁の穴」というパスタ屋で食事をして別れた。次の週末は彼女に用事があって会えなかった。その2週間は長かった。とにかく彼女に触れたかった。唇に、乳房に。

その翌週。また私の下宿で同じようにじゃれあっていると、彼女が私の手首をつかみスカートの中に導きいれた。「触って・・・」。彼女はいつものように、ブラスリップをつけていて、手の甲にはさらさらした布の感触があり、手のひらの方は彼女の腿に触れた。こちらはパンティストッキングのぴっちりとした感触があった。手を上に動かし、脚の付け根の部分を触る。パンティとストッキングで二重に覆われているので、なにか頑丈な印象があった。それでもその部分は柔らかく、3本の指で2枚の布の上から花芯の部分をなんどもなぞった。「んっ・・・」。彼女がため息のような声を上げる。こころなしかその部分は熱を帯びてくるようだった。「気持ちいい?」「うん・・・」。パンティストッキングの上から中に手を滑り込ませた。彼女は少し驚いたような目をしたが、嫌がる様子はない。1枚の布の上から花芯に触れると、湿った感触があった。そしてその割れ目の形状がしっかりと確認できた。割れ目に沿って何度も指で撫で上げる。「ああっ・・・」。たまらず、彼女の唇を吸う。舌が絡まる。指の動きを速くすると、パンティがしっとりと濡れてきた。彼女はキスを外し「直接触って・・・」と言う。私はストッキングから手を抜き、身体をずらして彼女の下半身をまじまじと眺めた。スカートがまくれ上がり、スリップの裾が乱れている。ベージュのパンティストッキングに覆われた三角形の白いパンティの眺めはひどくエロチックだった。花芯の部分に唇を寄せて軽くキスをした。「恥ずかしい」。ストッキングに手を掛けてゆっくり引き下げる。真っ白なパンティが露わになった。

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一週間後に再び
2006 / 07 / 22 ( Sat )
初めて抱き合った日から一週間の間、なんだかふわふわした気分で過ごした。実験のための単純な作業中など、彼女の唇や乳房の感触が甦り、変な気持ちになる。毎日のように電話があり、彼女は「土曜日には行くからね」と言う。二人とも早くあの感触をもう一度確かめたかった。

そして土曜日。前日の電話は「2時ごろ行く」「バス停で待ってようか?」「ううん、もう場所は覚えたから、部屋で待ってて」。午前中は実験をして、昼食をとって、1時半頃下宿に戻った。本棚からちくま文庫「芥川龍之介全集」の3巻目を取り出して、短編の一つを読む。目は字面だけを追って、中身は頭に入らない。早く来ないか。早く触れたい。彼女の身体に。

ノックする音がした。ドアを開けると彼女の切なそうな顔があり、「会いたかった・・・」と言いながら抱きついてきた。「僕も」。しばらく立ったまま抱き合っていた。うなじの辺りに私の鼻があたり、やっぱりシャンプーの香りがする。一旦身体を離し、座布団に座るが、すぐに彼女がしなだれかかってきた。目を閉じてキスをする。軽いキス。身体を倒して、強く抱きしめあった。

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デート
2006 / 07 / 17 ( Mon )
その後、彼女は大学を卒業して、外資系の製薬会社に就職した。私は修士論文を書いて、博士課程に進学した。初めて2人だけで会って、デートをしたのは、その頃のことだった。2月の中頃、暖かくて春が近いことを感じさせる日のこと。「映画のチケットを2枚もらったので、行きませんか」と、電話があった。こちらとしては断る理由はなく、その週の土曜日に京阪淀屋橋駅で待ち合わせをした。

彼女は白いワンピースに茶色のコートを着て現れた。2月のバレンタインデーの直後だったので、チョコレートをくれた。「有難う」。梅田の方に10分ほど歩くと映画館がある。梅田新地の東の一角。その映画は、その年のアカデミー賞受賞作品で、大変混んでいた。結局2時間以上の立ち見を強いられた。が、初めてのデートのせいか、映画の出来が良かったせいか、そんなに辛くはなかった。映画の後、阪急32番街で珈琲を飲んだ。36階の高層階からの淀川河口の眺めは、いいものだった。その日はそれで終わり。食事もせずに別れた。

それから、月に1回くらいのペースでデートをするようになった。最初の頃は大阪で映画を見て食事をすることが多かったが、次第に京都で会うことが多くなってきた。考えてみれば京都というところはデートする場所には事欠かないところだ。植物園に行ったり、お寺や旧跡を巡ったり。洒落た食事の店も沢山あった。彼女は社会人なので、それなりの店にも入ることができ、私は心ならずもヒモ状態になっていた。

何度か喧嘩もした。しばらく会わないこともあったりしたが、絶縁することはなく、プラトニックな関係が3年ほど続いたのである。


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始まり以前
2006 / 07 / 12 ( Wed )
景子と知り合ったのは、彼女がまだ高校生のとき。私が母校に教育実習に行った時のこと。教えたわけではなかったが、放課後に生物クラブのOBとして部室を覗くと、そこにいたのが当時2年生の景子だった。母校は大阪でも指折りの進学校で、女子生徒の多くは精神年齢の低い同学年の男子生徒のアホな生態を、あきれるような目で見ていた。景子も賢い女の子特有の雰囲気を持っていた。メガネをかけていて、額が広く、口元がきりりとしていた。制服が良く似合っていて、清潔な感じがした。で、菊川玲や高田真由子などと同じ、他人を射抜くような目。後に友人に景子を紹介したとき「分裂質の目」だと言った。実際、私の第一印象は「えらい賢そうな娘やな。でも融通は利かなそうや」というもので、彼女の方は「なんかボーッとした人」だったそうだ。二言三言、何かを話したが、それっきりだった。しかし、2週間の実習期間の間、放課後はほぼ毎日部室に顔を出していたので、お互いに顔を覚えるくらいにはなった。というのも、その後一度だけ市立図書館で偶然会ったことがあって、お互いに相手が誰だかは分かったので、挨拶はしたのだった。でも、やはりその時もそれだけ。

親しくなったのは2年後、生物部のOB会で顔をあわせるようになってからだ。このOB会はなかなか活発で、文化祭のときには総会を開き、現役の高校生部員と交流会をした。高校生も大学生や社会人と話すのは刺激になるようで、交流会のあとは近くの飲食店で2次会をしたりした。また、年に数回、近郊の山で植物の観察会を行い、夏には、山小屋泊まりではあったが、北アルプスや南アルプスを縦走したりもした。数年に一回、機関紙も出していた。

景子はO大学薬学部の学生で、私はK大学農学部の大学院生になっていた。一緒に観察会に行き、夏の合宿にも参加しているうちに、気心も知れて、良く話すようになった。山小屋というのは男女の区別なく雑魚寝をするので、横に彼女が寝ることもあった。消灯の後、暗闇と他の泊り客の鼾の中、小声で色々と話をすることもあった。山行の後の飲み会のときなど、いつの間にか彼女が横に座るようになり、打ち合わせと称して私の下宿に良く電話がかかってくるようになった。しかし、この頃もまだ仲の良い友達に過ぎなかった。

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火の収まり
2006 / 07 / 08 ( Sat )
ワンピースのすそが乱れて、スリップのすその白い飾り模様が露わになっている。ストッキングはパンティタイプなので、その部分への刺激は2枚の布を通しての穏やかな(まどろっこしい?)ものだろう。どうしようか迷ったが、私は左手に右の乳房を弄らせたまま、右手で彼女の膝に触った。その手をゆっくりとスリップの中に滑らせて、その部分に触れようとすると、彼女の手がそれを抑えた。「今日は、そこはダメ・・・」。自ら刺激を得ようとはしていたが、私のそこへの愛撫を許せば、たぶん最後までいってしまう。最初に「最後まではしないでね」と言ったように、まだ彼女にその覚悟はないようだった。そういえば、私のその部分にまだ一度も触れられていなかった。全てが初めての体験で、私の頭は充血し興奮してはいたが、冷静な部分が消え去りはしていなかった。彼女がまだその気でないなら、押し切るつもりはなかった。右手を左の乳房に戻し、ゆっくり動かしてその柔らかさを楽しむことにした。彼女も腰の動きを止め、目を閉じて乳房への愛撫に意識を集中して感じようとしていた。「他人に触られるのって気持ちいいね・・・。もっと強くしてもいいよ」「でも、柔らかくてすべすべしてるから、おかしな触り方すると傷つけそうで・・・」。彼女は微笑むと、私を見つめてきた。身体を倒し、私の耳元で「普通のキスをしよう」と言った。唇が近づいて、私たちは目を閉じて普通に唇を合わせた。

その後もしばらく抱き合い、穏やかなキスを繰り返したが、次第に官能の火は収まってきた。続けるなら、次はお互いの最も敏感な部分への愛撫は避けられない。焦らないで、ゆっくりやろう。お互いにそんな気持ちだった。外は完全に真っ暗になっていた。もう8時を過ぎていた。大阪の彼女の家までは2時間近くかかる。親と同居しているので帰らないわけにはいかない。「そろそろ、帰らんとあかんやろ。今からでも10時を過ぎるで」「離れたくないな」。それでも彼女は身を起こし、衣服を整え始めた。「私だけ脱がされて・・・。そっちは、着たままやん」と、悪戯っぽく笑う。「だいたい、そういうもんやろ」と照れていうと、彼女はまた抱きついてきて、キスをしてきた。今度は舌が絡まる激しいキス。でも、30秒ほどで、身体を離し「帰る・・・」と言った。

二人で部屋を出て、バス停まで送っていった。「また、来週来るね」と彼女は手を振りながら、バスに乗り込んでいった。上気した気分のまま、部屋に戻った。積んである布団にもたれかかると、うっすらと彼女のにおいがする。布団に顔を押し付けてみると、そこには彼女の石鹸だかシャンプーだかの匂いが残っていた。

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