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「景子と」 総集編その2
2012 / 10 / 24 ( Wed )
「景子と」 総集編その2

第2章 なれそめ~下半身への愛撫 

景子と知り合ったのは、彼女がまだ高校生のとき。私が母校に教育実習に行った時のこと。教えたわけではなかったが、放課後にアウトドアクラブのOBとして部室を覗くと、そこにいたのが当時2年生の景子だった。母校は大阪でも指折りの進学校で、女子生徒の多くは精神年齢の低い同学年の男子生徒のアホな生態を、あきれるような目で見ていた。景子も賢い女の子特有の雰囲気を持っていた。メガネをかけていて、額が広く、口元がきりりとしていた。制服が良く似合っていて、清潔な感じがした。で、菊川玲や高田真由子などと同じ、他人を射抜くような目。後に友人に景子を紹介したとき「分裂質の目」だと言った。実際、私の第一印象は「えらい賢そうな娘やな。でも融通は利かなそうや」というもので、彼女の方は「なんかボーッとした人」だったそうだ。二言三言、何かを話したが、それっきりだった。しかし、2週間の実習期間の間、放課後はほぼ毎日部室に顔を出していたので、お互いに顔を覚えるくらいにはなった。というのも、その後一度だけ市立図書館で偶然会ったことがあって、お互いに相手が誰だかは分かったので、挨拶はしたのだった。でも、やはりその時もそれだけ。

親しくなったのは2年後、アウトドアクラブのOB会で顔をあわせるようになってからだ。このOB会はなかなか活発で、文化祭のときには総会を開き、現役の高校生部員と交流会をした。高校生も大学生や社会人と話すのは刺激になるようで、交流会のあとは近くの飲食店で2次会をしたりした。また、年に数回、近郊の山で植物の観察会を行い、夏には、山小屋泊まりではあったが、北アルプスや南アルプスを縦走したりもした。数年に一回、機関紙も出していた。

景子はO大学薬学部の学生で、私はK大学理学部の大学院生になっていた。一緒に観察会に行き、夏の合宿にも参加しているうちに、気心も知れて、良く話すようになった。山小屋というのは男女の区別なく雑魚寝をするので、横に彼女が寝ることもあった。消灯の後、暗闇と他の泊り客の鼾の中、小声で色々と話をすることもあった。山行の後の飲み会のときなど、いつの間にか彼女が横に座るようになり、打ち合わせと称して私の下宿に良く電話がかかってくるようになった。しかし、この頃もまだ仲の良い友達に過ぎなかった。

その後、彼女は大学を卒業して、外資系の製薬会社に就職した。私は修士論文を書いて、博士課程に進学した。初めて2人だけで会って、デートをしたのは、その頃のことだった。2月の中頃、暖かくて春が近いことを感じさせる日のこと。「映画のチケットを2枚もらったので、行きませんか」と、電話があった。こちらとしては断る理由はなく、その週の土曜日に京阪淀屋橋駅で待ち合わせをした。

彼女は白いワンピースに茶色のコートを着て現れた。2月のバレンタインデーの直後だったので、チョコレートをくれた。「有難う」。梅田の方に10分ほど歩くと映画館がある。梅田新地の東の一角。その映画は、その年のアカデミー賞受賞作品で、大変混んでいた。結局2時間以上の立ち見を強いられた。が、初めてのデートのせいか、映画の出来が良かったせいか、そんなに辛くはなかった。映画の後、阪急32番街で珈琲を飲んだ。36階の高層階からの淀川河口の眺めは、いいものだった。その日はそれで終わり。食事もせずに別れた。

それから、月に1回くらいのペースでデートをするようになった。最初の頃は大阪で映画を見て食事をすることが多かったが、次第に京都で会うことが多くなってきた。考えてみれば京都というところはデートする場所には事欠かないところだ。植物園に行ったり、お寺や旧跡を巡ったり。洒落た食事の店も沢山あった。彼女は社会人なので、それなりの店にも入ることができ、私は心ならずもヒモ状態になっていた。

何度か喧嘩もした。しばらく会わないこともあったりしたが、絶縁することはなく、プラトニックな関係が3年ほど続いたのである。

初めて抱き合った日から一週間の間、なんだかふわふわした気分で過ごした。実験のための単純な作業中など、彼女の唇や乳房の感触が甦り、変な気持ちになる。毎日のように電話があり、彼女は「土曜日には行くからね」と言う。二人とも早くあの感触をもう一度確かめたかった。

そして土曜日。前日の電話は「2時ごろ行く」「バス停で待ってようか?」「ううん、もう場所は覚えたから、部屋で待ってて」。午前中は実験をして、昼食をとって、1時半頃下宿に戻った。本棚からちくま文庫「芥川龍之介全集」の3巻目を取り出して、短編の一つを読む。目は字面だけを追って、中身は頭に入らない。早く来ないか。早く触れたい。彼女の身体に。

ノックする音がした。ドアを開けると彼女の切なそうな顔があり、「会いたかった・・・」と言いながら抱きついてきた。「僕も」。しばらく立ったまま抱き合っていた。うなじの辺りに私の鼻があたり、やっぱりシャンプーの香りがする。一旦身体を離し、座布団に座るが、すぐに彼女がしなだれかかってきた。目を閉じてキスをする。軽いキス。身体を倒して、強く抱きしめあった。

それから、一週間前をなぞるようにキスを繰り返し、彼女の上半身を裸にして乳房を愛撫した。そしてお互いの耳元で囁くように色々な話をした。3時間も4時間もそうしていた。日が暮れて部屋が暗くなる。先週と全く同じだった。それでも、まだお互いに相手の下半身に触れることには躊躇していた。「そろそろ帰らんとあかんやろ」「このまま、ずっと一緒にいたいな」「僕もそうしたいけど・・・。とりあえず飯でも食いに行こう」「もうちょっと、このままでいよう」強く抱きついてくる。抱きしめ返す。ねっとりとしたキスをする。

その後、一緒に四条河原町まで出て「壁の穴」というパスタ屋で食事をして別れた。次の週末は彼女に用事があって会えなかった。その2週間は長かった。とにかく彼女に触れたかった。唇に、乳房に。

その翌週。また私の下宿で同じようにじゃれあっていると、彼女が私の手首をつかみスカートの中に導きいれた。「触って・・・」。彼女はいつものように、ブラスリップをつけていて、手の甲にはさらさらした布の感触があり、手のひらの方は彼女の腿に触れた。こちらはパンティストッキングのぴっちりとした感触があった。手を上に動かし、脚の付け根の部分を触る。パンティとストッキングで二重に覆われているので、なにか頑丈な印象があった。それでもその部分は柔らかく、3本の指で2枚の布の上から花芯の部分をなんどもなぞった。「んっ・・・」。彼女がため息のような声を上げる。こころなしかその部分は熱を帯びてくるようだった。「気持ちいい?」「うん・・・」。パンティストッキングの上から中に手を滑り込ませた。彼女は少し驚いたような目をしたが、嫌がる様子はない。1枚の布の上から花芯に触れると、湿った感触があった。そしてその割れ目の形状がしっかりと確認できた。割れ目に沿って何度も指で撫で上げる。「ああっ・・・」。たまらず、彼女の唇を吸う。舌が絡まる。指の動きを速くすると、パンティがしっとりと濡れてきた。彼女はキスを外し「直接触って・・・」と言う。私はストッキングから手を抜き、身体をずらして彼女の下半身をまじまじと眺めた。スカートがまくれ上がり、スリップの裾が乱れている。ベージュのパンティストッキングに覆われた三角形の白いパンティの眺めはひどくエロチックだった。花芯の部分に唇を寄せて軽くキスをした。「恥ずかしい」。ストッキングに手を掛けてゆっくり引き下げる。真っ白なパンティが露わになった。

パンティのその部分は濡れていて、恥毛の黒い色が少し透けて見えていた。「脱がすよ・・・」。彼女は両手で目を覆いながら、こくりとうなずいた。ごく普通の下着なので、腰の部分に手をかけて脱がそうとする。お尻の部分が引っかかる。彼女が軽く腰を浮かして協力してくれる。お尻の方に手を回し、まずお尻をペロンと出すようにするとスムーズに脱がせることが出来た。足先から抜いてそのまま足元に置く。前開きの黄色いワンピースと白いブラスリップはまだ彼女の身体に残っている。でも、上半身も下半身も露わにははだけられ、腰の上下のわずかの部分を覆っているだけだ。そして足元にはベージュのストッキングと白いパンティが転がっている。その眺めはすごくエッチだった。

恥ずかしい話だが、女性のその部分を間近に見るのは初めてだった。彼女のその部分は適度な面積の毛に覆われていて、真ん中にすっと割れ目が通っていた。「触るよ・・・」。私はその割れ目の部分に右手の中指を当てた。彼女の身体がビクッと震える。私は身体を上にずらし、彼女の乳房を口に含んだ。「いや・・・」。乳首を舌で転がした。中指を当てた割れ目の部分は濡れていて、熱が伝わってくる。中指を割れ目に沿って下から上へと動かし始める。「んっ・・・」。彼女はこらえるような声をあげた。愛液がかすかに溢れてくるのが分かる。唇を乳首から離し、彼女の顔を見る。左手はいつの間にか割れ目をなぞる私の右手を軽く掴んでいた。右手は声を立てまいと、口を覆っていた。少し広めの額にはうっすらと汗をかいており、目は軽く閉じられていた。「痛くない?」。首が軽く縦に動く。私は左手で口を覆う彼女の右手を外し、ゆっくりと唇を重ねた。彼女の舌を絡め取り、割れ目をなぞる指の動きを少し速めた。

私の右手の中指は彼女の愛液でじっとりと濡れていた。彼女の左手が私の右手を強く握ったが、指を動かすには何の影響もなかった。指の動きを速めてしばらく愛撫を続けると、その部分は脹れ上がるように充血し、割れ目の両脇はゆっくりと肥大していくようだった。彼女は私の唇を外し、「はあはあ・・・」と息をついている。

中指を少し割れ目の中に入れてみた。よく濡れているのでスルリと入る。「えっ!」と彼女が驚いたように声を上げる。クリトリスの方に向けて穴の中を軽くなぞり上げる。「あっ・・・」。クリトリスは豆のようになっていると聞いたが、割れ目の上部にその感触はなかった。まだクリトリスが肥大するような快感には至らないのだろう。もう一度割れ目の中に指を入れる。今度はさっきより少し深く。「いや・・・。ああん・・・」。そのまま穴の中で指を動かした。爪は伸びていなかったし、中は十分に濡れているので傷つける心配はなかった。「痛くない?」「うん・・・。でもなんかヘン・・・。お腹の中を触られてるみたい・・・。あっ!」。彼女はビクンと下腹部を反らせた。私はゆっくりと指を沈めていった。ある所からはザラザラした感触があった。そこを指先で愛撫すると、「いやあ-・・・、そこはヘン!ヘンになるう・・・」。彼女は腰を逃がそうとするが、逃がさない。指をより深く差し入れる。「ああん・・・。ああん・・・」。彼女の身体が弓なりになった。

普段は理知的な彼女がこんな風になるのは、不思議な眺めだった。私も十分に興奮していたが、どこかに醒めた部分が残っており、彼女の動きや表情を観察していた。失礼な言い方だが「面白いオモチャ」だと思った。キスをし、乳房を愛撫し、指を割れ目に入れると、様々に反応してくれる。そして、それを見ることは私の快感も高めてくれるのだ。「10代でこんなことを知ってしまったら勉強なんかせんようになるな・・・」なんてヘンなことを思ったりした。

結局、この日も最後までは行かなかった。私のその部分はいきり立っていたが、果たしてこれを指の代わりに差し込めるものなのか、だいたいどうやって差し込むのだ、なんて考えてしまった。彼女もその部分を、さんざん指で弄り回されて疲れてしまったようだった。30分もそうしていただろうか。私は指を抜き、二人ともぐったりとして抱き合った。お互いの火照った額を合わせて、軽くキスをした。

その後、2回くらいはそういったことが続いた。私の部屋で会い、キスをして、彼女の服をはだけ、乳房やあの部分に指を這わせた。彼女も次第に快感を得やすく、感じやすくなってきている様子だった。私の方も彼女の身体の色々な所を触ってみた。ビクンとする所は覚えておいて、時々指や唇を這わせる。「なんか、色んなとこを触られるから、だんだん開発されてきてるみたい。意外なところで、電気が走る」なんて、こっちが興奮するようなことを言う。

しかし、何時までも寸止めみたいな状況が続くわけは無い。彼女の方はもう何時でも良かったようだが、私の方が逡巡していた。とにかく、やったことがないのだから。私のモノを彼女のその部分に入れるということが、どうにも想像できなかった。なので、部屋にもコンドームを用意しないままであった。




2000年頃にこいずみまりさんが性の悩みに答えるという形式で描かれていた漫画。
実技を担当するアシスタントの容姿とキャラが結構萌えます。

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10 : 30 : 53 | 景子と | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
「景子と」 総集編その1 
2012 / 10 / 17 ( Wed )
「景子と」 総集編その1

第1章 キス~京都の下宿にて

始まりはいつだろう。京都三条のイノダ珈琲からの帰り、彼女が腕を組んできたときか。二の腕に彼女のあまり大きくない胸のふくらみが当たり、どこかギクシャクと京阪三条までの道を歩いた。「嫌だった?」「ちょっと驚いた」。その数日後、和歌山の小島住吉という海辺の町に行った。海岸で夕陽が落ちるのを観た後、日の暮れたバス停には私たち二人しかいなかった。彼女が腕を組んできたかと思うと、前に回って抱きついてきた。私も彼女の背中に腕を回して、抱きしめようとすると・・・、バスが来てしまった。

このころから、時間の問題だった。今思えば、彼女はその先を知っていたのかもしれない。私にとっては未知の世界で、でも彼女に触れてみたかったし、それが二人の関係にどんな影響を及ぼすのかを知りたくもあった。

そして、さらに数日後、梅田の毎日文化ホールで一緒に映画を見た土曜日の昼下がり、私の京都の下宿に二人で行くことになった。私は山陰地方である植物の種をサンプリングした帰りで、大き目のスーパーの袋を両手にぶら下げていた。「この種をどこかにおかないと邪魔やん」というのが下宿に行く理由であった。が、二人ともそれが口実なのは分かっていた。とにかく、二人きりになりたかった。邪魔の入らないところで。

京阪電車に乗っている間、彼女は私に身体をくっつけてきた。「私、おかしいのかな。こうしてくっついてたいんやけど・・・」彼女の身体は骨ばっているところがあるかと思うと、妙に柔らかいところがあったりする。不思議な感触だった。

京阪四条から203番のバスに乗り浄土寺で降りる。吉田山に向かって100mほど歩いたところが私の下宿だった。大家さんは少し離れた家に住んでおり、その下宿は学生だけが4人で間借りしていた。部屋はかなり散らかっていたので、彼女は一目見るなり、「うわー、これは・・・褒めてあげるわ・・・。とにかくちょっとかたずけよう」と言った。部屋の隅に種の入った袋を置いて、二人で部屋の掃除を始めた。といっても、10畳ほどのひと部屋だけなので、そんなにはかからない。ゴミをまとめ、本やガラクタを棚に戻し、掃除機をあてる。30分ほどで終わり、部屋の隅に積んだ布団にやれやれと二人してもたれかかった。

古い家だったので、天井には合板ではなく本当の板の木目が見える。どこまで行くのかはともかく、お互いに踏み出す気持ちは決まっていた。彼女が身体を寄せてきて「密室に二人だけは危ないね」と悪戯っぽく笑う。「そうやね」と彼女を抱き寄せた。彼女は前にボタンの付いた鶯色ワンピースを着ていた。丈は膝が隠れるくらいあり、ベージュのストッキングを履いていた。後から分かったが下には白のブラスリップを付けていた。抱いた身体は、やはり、柔らかかったり、骨ばっていたりする。石鹸だかシャンプーだかの香りがする。「最後まではしないでね」「うん」。私は全くの未経験だったので、少し気が楽になった。そのまま、しばらく、じゃれあうように抱き合っていた。柔らかな胸の感触があり、足が絡まり、頬が触れ合った。かなり興奮するが、何をどうしてよいかよく分からなかった。無難なところに手を這わせながら、じゃれあっていた。

抱き合いながら、相手の耳元で色んなことを話した。こうして触れ合っていると、お互いに本音を話せるようだった。最初に出会ったときの印象、好きになったきっかけ、こうなることは何時ごろから意識したか・・・。いつの間にか、かなりの時間が経っていた。抱き合い始めたころはまだ明るかったが、外はすでに薄暗くなっていた。

私たちは相変わらず、強弱の波こそあれ、お互いに横になった状態で抱きしめ合ったり、足を絡めたりしているだけだった。ふと、そーだ手を握って、抱き合って、その次はキスをするんじゃないか、なんてマニュアルみたいなことが頭を掠めた。そーだ、キスをしよう。彼女の頬も唇も私の目の前にある。頬や額はお互いに何度も触れ合っているのだ。私は彼女の頬にキスをした。そして、少しずつ彼女の唇に私の唇を近づけていった。「ん」と彼女はそれを嫌うような素振りをしたが、抱き合っている私から身体を離そうとはしなかった。それどころか、私の背中に周っている彼女の腕に力が入り、より強く抱きしめてきた。お互いに上になったり下になったりしながら、何度か唇へのキスは拒絶された。が何度目かに、唐突な感じで初めて唇が重なった。それは柔らかい接触でほんの1秒か2秒の出来事であった。彼女は、今のは事故だったのよ、とでも言いたげに、何もなかったような素振りで抱き合いじゃれあってきた。それでも、やがてもう一度唇が重なり、そして3度目はお互いに相手の唇を確かめるようなゆったりしたキスになった。もう彼女も嫌がらなかった。そして何度目かのキスのとき、今考えてもどちらからなのかハッキリしないが、お互いの舌が絡まりあった。彼女の舌が細かく前後に動き、私の舌がそれを捉えようと上下に動いた。性の官能が私たちを捕らえ始めていた。その先の何かを求め合うように何度も何度も舌を絡め合ううちに、彼女の目は潤み頬は紅潮して、もどかしそうに、私の手をワンピースの胸の上へと導いた。

ワンピースの下にはブラジャーがあり、少しごわごわしていたが、その下には小振りだが柔らかいものが収められている、そんな感触だった。「小さいでしょ」「触っていい?」「うん」。ワンピースのうえのボタンを3つほど外し、手を入れた。ブラジャーだと思っていたものはブラスリップで、すべすべした布が胸の下の方につながっていた。ブラスリップの下に手を入れ、彼女の胸のふくらみをじかに触る。柔らかい。そして、乳首に触れる。そこだけが少し固い。彼女が自分でブラスリップの肩紐を外した。乳房が小振りなせいか、ブラジャー部分を少し下に引っ張ると、簡単に胸が露わになった。「きれい」「恥ずかしい」。しばらく手のひらで弄んでいると、彼女の息が少し荒くなってきた。「なんか・・・、気持ちいいよ・・・」。たまらなくなって、私はまた彼女の唇を奪い、舌を入れて彼女の舌を吸った。

彼女も舌を入れ返してきた。お互いの舌がもつれるように動き、激しいディープキスが続いた。と、彼女が身体を起こし、私の上に馬乗りになった。ワンピースの袖とブラスリップの肩紐はまだ二の腕に引っかかっているが、上半身のボタンは外れ、白い小振りな胸が露わになっていた。ブラスリップは乳房の下に引っかかっている。彼女は官能に身を任せようとしていた。はれぼったい目で私を捕らえ、普段はきりりとしている口元が妖しく動いていた。「火がついたみたい。なんとかして・・・」、と彼女が言ったが、キスも胸への愛撫も私にとっては初めての経験で、彼女と同じように充分に興奮はしていたが、この先なにをどうしていいのか分からなかった。

「なんとかしてと言われても・・・」。多分、間の抜けた顔をしていたのだろう、彼女はもどかしそうに唇を寄せてきた。舌を絡めながら、私は彼女の両方の胸に手を這わせた。愛撫を繰り返すうちに、乳房はしっとりと柔らかくなっていく。熱を帯びて血行が良くなるせいかな、なんて妙に理系っぽい分析がちらと頭をかすめた。こんな状態でもまだ冷静な部分があるのは少しおかしかった。乳房とは逆に乳首は刺激を求めるように固くピンと立っていた。指で軽くつまむようにすると、彼女はビクンとして、「あっ・・・いや・・・」と、私の指から逃げるように身体を起こした。私は手のひらで包むように彼女の乳房を揉んだ。「ああ・・・、気持ちいい」と、身を反らせるように動く。彼女は私の太ももあたりを跨ぐように乗っていたが、やがてその太ももに股の間を擦り付けるように前後に動き始めた。

ワンピースのすそが乱れて、スリップのすその白い飾り模様が露わになっている。ストッキングはパンティタイプなので、その部分への刺激は2枚の布を通しての穏やかな(まどろっこしい?)ものだろう。どうしようか迷ったが、私は左手に右の乳房を弄らせたまま、右手で彼女の膝に触った。その手をゆっくりとスリップの中に滑らせて、その部分に触れようとすると、彼女の手がそれを抑えた。「今日は、そこはダメ・・・」。自ら刺激を得ようとはしていたが、私のそこへの愛撫を許せば、たぶん最後までいってしまう。最初に「最後まではしないでね」と言ったように、まだ彼女にその覚悟はないようだった。そういえば、私のその部分はまだ一度も触れられていなかった。全てが初めての体験で、私の頭は充血し興奮してはいたが、冷静な部分が消え去りはしていなかった。彼女がまだその気でないなら、押し切るつもりはなかった。右手を左の乳房に戻し、ゆっくり動かしてその柔らかさを楽しむことにした。彼女も腰の動きを止め、目を閉じて乳房への愛撫に意識を集中して感じようとしていた。「他人に触られるのって気持ちいいね・・・。もっと強くしてもいいよ」「でも、柔らかくてすべすべしてるから、おかしな触り方すると傷つけそうで・・・」。彼女は微笑むと、私を見つめてきた。身体を倒し、私の耳元で「普通のキスをしよう」と言った。唇が近づいて、私たちは目を閉じて普通に唇を合わせた。

その後もしばらく抱き合い、穏やかなキスを繰り返したが、次第に官能の火は収まってきた。続けるなら、次はお互いの最も敏感な部分への愛撫は避けられない。焦らないで、ゆっくりやろう。お互いにそんな気持ちだった。外は完全に真っ暗になっていた。もう8時を過ぎていた。大阪の彼女の家までは2時間近くかかる。親と同居しているので帰らないわけにはいかない。「そろそろ、帰らんとあかんやろ。今からでも10時を過ぎるで」「離れたくないな」。それでも彼女は身を起こし、衣服を整え始めた。「私だけ脱がされて・・・。そっちは、着たままやん」と、悪戯っぽく笑う。「だいたい、そういうもんやろ」と照れていうと、彼女はまた抱きついてきて、キスをしてきた。今度は舌が絡まる激しいキス。でも、30秒ほどで、身体を離し「帰る・・・」と言った。

二人で部屋を出て、バス停まで送っていった。「また、来週来るね」と彼女は手を振りながら、バスに乗り込んでいった。上気した気分のまま、部屋に戻った。積んである布団にもたれかかると、うっすらと彼女のにおいがする。布団に顔を押し付けてみると、そこには彼女の石鹸だかシャンプーだかの匂いが残っていた。


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四国旅行(その12)
2011 / 11 / 06 ( Sun )
割れ目の部分もそうだが、性感帯はある程度の間隔を置いて触れる方が効果的なようだ。
景子も「ずっと触られっぱなしだと、だんだん感覚が麻痺して鈍くなる」
なんてことを言っていた。

私は腰を上げて膝立ちになり、上半身を前に移して彼女の乳首を口に含んだ。
コロコロと舌先で転がしたり、軽くかんだりする。
彼女の身体が時々ピクンと反応する。
「あん・・・、ああん、くふん・・・」
乳房から口を離し、彼女の顔に目をやる。
官能に満たされ頬か紅潮し、目がトロンとして視点が定まっていない。
私もたまらなくなって、彼女の唇を奪う。
すぐに彼女の舌先が絡みついてきた。
激しくディープキスを交わしながら、左手で乳首を、右手で割れ目の部分を愛撫する。
「ううう・・・」と喘ぎ声を上げる景子。
暫くそうやって彼女を責め続ける。

やがて彼女の指が屹立している私のモノを探りあて、そのまま軽く握り締めて、上下に擦り始めた。
私は身体を彼女の横に倒して、彼女を抱きしめた。
私のモノは彼女に握られ、弄られている。
と、今度は彼女が身体を起こし、私のモノに顔を近づけ、パクリと口に含んでしまった。





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11 : 28 : 12 | 景子と | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
四国旅行(その11)
2011 / 04 / 29 ( Fri )
あえて脚の付け根の部分は外し、その周囲をたんねんに愛撫する。
「ああ、気持ちいい・・・」
彼女がうっとりとした表情を浮かべる。
ストッキングとスリップのスベスベした感触がたまらない。

女性の脚の膝上10cm辺りから股下にかけてを最近では絶対領域というそうで、
確かに男の欲望をくすぐるフォルム(形状)と感触をもつ場所だ。

スカートをゆっくりと捲り上げてみる。
白いスリップの裾のレース模様が膝の上にかかっている。
私は顔をその部分に近づけて、スリップの上から彼女の内腿に頬擦りをした。
レースのギザギザ感とその下の柔らかい腿の感触が心地よい。
両手はお尻を抱くような形になった。
そのまま指をお尻の割れ目に這わせる。
「あん、いや・・・」
彼女の身体がピクンと反応する。
内腿からパンティの部分には唇を這わせた。
ストッキングの上からなので刺激はあまり伝わらないだろうが、
そういった行為自体が彼女を感じさせているようだ。
「あああ・・・、いや・・・」
そのままお尻を、内腿を、下腹部を指と唇で何度も何度も撫で回した。

時々、舌先で割れ目の部分を突っついてみる。
「アン・・・!」
ピクンと反応する。
ストッキングの上から十分に絶対領域の感触を楽しんで、私は顔を上げた。
彼女の顔は紅潮し目はとろんとしている。
スリップの裾は捲れ上がり、ストッキング越しに白いパンティが透けて見える。
指先で割れ目の部分を突っつく。
パンティのラインに沿ってなで上げ撫で下げる。
「それ、気持ちいい・・・」
脚の付け根の部分に中指を差し入れ、「ここは?」
割れ目を引っかくように刺激する。
「あああ・・・」

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風俗ライター、エロ事ライターの松沢さん。
なんだか馬鹿馬鹿しくて面白い。





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20 : 17 : 47 | 景子と | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
四国旅行(その10)
2011 / 01 / 05 ( Wed )
部屋は10Fだった。なかなか眺めが良く、ホテルの前の大通りを見下ろすことができた。大きなWベッドがあるわりにはスペースに余裕がある。
「わりと広いね」
「うん」
私たちは荷物をデスクの脇の小さな台の上に置くと、どちらからともなく手を触れ合いそのまま抱き合った。
「すぐにする・・・?」
彼女は微かにうなずいた。
「シャワーは?」
「あとでいい・・・」
彼女の唇が私の唇に触れた。チュ、チュと何度か軽いキスを交わしてからお互いの舌を絡めあった。私はワンピースの上から彼女の胸をまさぐり、彼女はズボンの上から私の股間に手を這わせた。すぐに私の棒はズボンから引き出されて、彼女の細い指のオモチャになった。私も彼女のワンピースとブラスリップをはだけて、乳房を直接揉みしだいた。
「あああ・・・、気持ちいい・・・」
「こんなことするの、久し振りやなあ」
「うん・・・、あっ!・・・」
私の指先が乳首に当たると、彼女の身体はビクンと反応した。暫く立ったままでお互いの敏感な部分を刺激しあった。その後、彼女をベッドの上に仰向けに寝かせ、向うずねの上に腰を下ろして、彼女の下半身を固定した。目の前でワンピースの裾が膝小僧を隠していた。上半身はあられもない姿で、胸が露出して、刺激を受けた乳首が勃起していた。私はワンピースの裾の中に両手を差し入れ、彼女の太股のあたりを撫で回した。
「ああ、いや、恥かしい・・・」
彼女は脚に力を入れて身をよじろうとしたが動けない。私は腰の下辺りからお尻を、膝辺りから内腿を丁寧にねっとりと愛撫した。

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最近、買った本。
高校生の男女がキスから始めて、初体験までの過程をじっくり描く。
妹に手コキされてしまう所を立ち読みして、そそられてしまった。


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23 : 11 : 31 | 景子と | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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